奇奇怪怪なTMO
- 2017/03/26
- 18:30
サンウルブズには興味がないことを、かねて公言している(くどいですかね)私ですが、テレビ中継があればそれぐらいは見ます。ということでThe other roundならぬ第5ラウンドのサンウルブズとストーマーズの試合を生中継で見ていたところ、不思議な場面に出くわしました。

この試合のレフェリーはアルゼンチンからFederico Anselmiさん、アシスタントが日本から久保修平さんと麻生彰さん、TMOが藤実さんというThe other pack。TMOの場面になるとレフェリーマイクから日本語が流れて来て、なんだか不思議な感じでしたが、問題はこの場面です。

後半の30分過ぎ、ストーマーズが逆転して突き放そうというところ。その前のプレーでアドバンテージが出ていたので、スタンドオフのRob du Preez選手がインゴールへパントを上げ、EW Viljoen選手がキャッチしてダメ押しトライかと思われた場面のTMOでした。
「は~い、お願いします」という日本語で始まったこのTMO、リプレーの結果キャッチとグランディングには問題なし。あとはデュプレア選手がボールを蹴ったこの瞬間に、追いかけた13番のフィルヨエン選手がオフサイドだったかどうかだけです。

オフサイドに見えなくもないタイミングですが、角度によって印象も微妙に変わり、オフサイドと判定するには少し勇気が要るはずです。これをオフサイドに判定すると、キックチェイスの場面というのはほぼオフサイドになってしまいますからね。
何度かリプレーを繰り返した後、
藤実TMO 「No off side. You(may) award a try」
アンセルミ主審 「Ok, so no try. I'm going to advantage for penalty」
藤実TMO 「………」
という不思議なやり取りがあって、アンセルミ主審はノートライのジェスチャー。

その瞬間、副音声のRich Freemanさん(かもうひとりの方)からはOh!!というあきれた声が上がりましたから、あながち英語がダメな私の誤解ということではないんでしょう。
もちろん、トライかノートライかを決めるのは最終的には主審の判断だということになれば、藤実TMO担当は「オフサイドはなくトライを与えて差し支えない」と判断したものの、アンセルミ主審が自分の判断でそれを覆したということはありえます。だけど、それだと、このやり取りはもう少し違ったものになっていたはずですね。
藤実TMOはその発言の前に「$6#%*@ off side」といっていて、続けて言い直すような形で「No off side. You(may) award a try」と言っていましたから、「off side」という言葉が強調されてしまったのを、アンセルミ主審が聞き間違えてノートライを宣した疑惑が濃厚です。そうなると、今度はそこで無反応だった藤TMOの責任は?あるいは逐一聞いていた二人のアシスタントの責任は?
結果的にはペナルティの位置まで戻って攻め直したストーマーズが、そこから2トライを獲って44-31。勝敗にもポイントにも関係のない判定になりましたが、そのプレーの時点ではストーマーズのリードは3点(34-31)。
しかもストーマーズはシンビンで14人になっていましたから、サンウルブズが戦っている「もうひとつのSuper Rugby」ではなく、Super Rugbyであれば大問題に発展しかねないところです。
この誤審、という以前のお粗末な判定に、フリーマン記者のツイート。

「この試合から学ぶべき教訓。お互いを理解しあえる審判団の構成にすること。日亜審判団は機能せず。
朝の連載では勝敗をひっくり返すための、監督や関係者による、文字通り血のにじむような努力(笑)について書いていますが、その一方でこの間抜けさ加減。「もうひとつの審判団」によって裁かれた、「もうひとつのSuper Rugby」のお粗末でした。
だけど、キングス以外の南アのチームは、いつになったらサンウルブズを獲物として認識するようになるんでしょうね。そして、そのサンウルブズを遊び相手としか認識していない相手に対して、ブルズ戦に続く昨夜の試合。しかも、その試合を健闘みたいに称賛する怪説者。ちょっとうんざりしてきました。
こんな「もうひとつのSuper Rugby」を戦っている間は、サンウルブズが日本代表の強化に貢献するなんてことは、絶対起こらないとなおさら思えてしまいます。

この試合のレフェリーはアルゼンチンからFederico Anselmiさん、アシスタントが日本から久保修平さんと麻生彰さん、TMOが藤実さんというThe other pack。TMOの場面になるとレフェリーマイクから日本語が流れて来て、なんだか不思議な感じでしたが、問題はこの場面です。

後半の30分過ぎ、ストーマーズが逆転して突き放そうというところ。その前のプレーでアドバンテージが出ていたので、スタンドオフのRob du Preez選手がインゴールへパントを上げ、EW Viljoen選手がキャッチしてダメ押しトライかと思われた場面のTMOでした。
「は~い、お願いします」という日本語で始まったこのTMO、リプレーの結果キャッチとグランディングには問題なし。あとはデュプレア選手がボールを蹴ったこの瞬間に、追いかけた13番のフィルヨエン選手がオフサイドだったかどうかだけです。

オフサイドに見えなくもないタイミングですが、角度によって印象も微妙に変わり、オフサイドと判定するには少し勇気が要るはずです。これをオフサイドに判定すると、キックチェイスの場面というのはほぼオフサイドになってしまいますからね。
何度かリプレーを繰り返した後、
藤実TMO 「No off side. You(may) award a try」
アンセルミ主審 「Ok, so no try. I'm going to advantage for penalty」
藤実TMO 「………」
という不思議なやり取りがあって、アンセルミ主審はノートライのジェスチャー。

その瞬間、副音声のRich Freemanさん(かもうひとりの方)からはOh!!というあきれた声が上がりましたから、あながち英語がダメな私の誤解ということではないんでしょう。
もちろん、トライかノートライかを決めるのは最終的には主審の判断だということになれば、藤実TMO担当は「オフサイドはなくトライを与えて差し支えない」と判断したものの、アンセルミ主審が自分の判断でそれを覆したということはありえます。だけど、それだと、このやり取りはもう少し違ったものになっていたはずですね。
藤実TMOはその発言の前に「$6#%*@ off side」といっていて、続けて言い直すような形で「No off side. You(may) award a try」と言っていましたから、「off side」という言葉が強調されてしまったのを、アンセルミ主審が聞き間違えてノートライを宣した疑惑が濃厚です。そうなると、今度はそこで無反応だった藤TMOの責任は?あるいは逐一聞いていた二人のアシスタントの責任は?
結果的にはペナルティの位置まで戻って攻め直したストーマーズが、そこから2トライを獲って44-31。勝敗にもポイントにも関係のない判定になりましたが、そのプレーの時点ではストーマーズのリードは3点(34-31)。
しかもストーマーズはシンビンで14人になっていましたから、サンウルブズが戦っている「もうひとつのSuper Rugby」ではなく、Super Rugbyであれば大問題に発展しかねないところです。
この誤審、という以前のお粗末な判定に、フリーマン記者のツイート。

「この試合から学ぶべき教訓。お互いを理解しあえる審判団の構成にすること。日亜審判団は機能せず。
朝の連載では勝敗をひっくり返すための、監督や関係者による、文字通り血のにじむような努力(笑)について書いていますが、その一方でこの間抜けさ加減。「もうひとつの審判団」によって裁かれた、「もうひとつのSuper Rugby」のお粗末でした。
だけど、キングス以外の南アのチームは、いつになったらサンウルブズを獲物として認識するようになるんでしょうね。そして、そのサンウルブズを遊び相手としか認識していない相手に対して、ブルズ戦に続く昨夜の試合。しかも、その試合を健闘みたいに称賛する怪説者。ちょっとうんざりしてきました。
こんな「もうひとつのSuper Rugby」を戦っている間は、サンウルブズが日本代表の強化に貢献するなんてことは、絶対起こらないとなおさら思えてしまいます。
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- テーマ:ラグビー
- ジャンル:スポーツ
- カテゴリ:Super Rugby 2017
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